蒲生野会 虐待防止委員会について
いち早く設置した虐待防止委員会
蒲生野会では虐待防止委員会を2016年に設置しています。「虐待防止の義務化」がされる6年前です。その以前からも不適切支援を防止するために支援向上委員会(リスクマネージメント)を設置しています。
蒲生野会では虐待・不適切支援を発生させない取り組みを重視していたからです。それは、2001年に生じた「虐待事案」を二度と発生させないとの法人の決意からでした。
過ちを繰り返さない。利用者主体の支援を
1988年からの入所施設の管理的な支援を背景にして、2001年に食事場面でのトラブルを力で抑え込もうとした職員が利用者に重大な怪我を負わせてしまった事案があったからでした。その後、2002年に利用者主体の支援の在り方に大きく舵を切り替えて今日があります。この事案は包み隠さずに新任研修で報告され、法人の方針には利用者主体の支援を掲げています。
風通しのある施設に
施設内で完結しがちな入所支援こそ、地域との交流、地域との結びつきを広げることが、利用者支援を向上させると、“がもうのまつり” “畑づくり” など、地域市民との交流を広げています。利用者と地域の人が名前を呼びあう姿も見られます。地域の風は法人にも職員にも自らを振り返る機会をもたらします。